今年、自分の中で流行った本9冊 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ - 12月 28, 2014 そんなに今年は本を読んでいないので、選ぶのは早かった。 万物の歴史(著:ケン ウィルバー) シンプルな戦略: 戦い方のレベルを上げる実践アプローチ(著:山梨 広一) Lean UX ―リーン思考によるユーザエクスペリエンス・デザイン(著:ジェフ・ゴーセルフ) デザインコンサルタントの仕事術(著:Luke Williams) MBA「つまるところ人と組織だ」と思うあなたへ(著:杉浦 正和) 犬として育てられた少年 子どもの脳とトラウマ(著:ブル-ス・D.ペリ―,マイア・サラヴイッツ) 虐待とトラウマを受けた子どもへの援助: 統合的アプローチの実際(著:エリアナ・ギル) そして生活はつづく(著:星野 源) 東京百景(著:又吉 直樹) リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ
クロノ・トリガーで一番かっこいいのはカエルだと何度言ったら - 12月 03, 2013 ※このポストは、クロノ・トリガーを一度でもプレイしたことのある方向けです。 この記事ではカエル(本名:グレン)のフレームワーク分析を実施 今回は3Cを採用。いかに彼自身の佇まいが魅力的であり、ユーザーからの支持を得て、競合となりうる他のキャラクターを押さえて一番かっこいいキャラクターという称号を(僕の中で)得たのか、それを語りたい。 グレンという男の生涯は苦くて渋い“大人の”サクセスストーリーだ そもそもカエルは、元はグレンという若者だった。ガルディア王国の騎士サイラスの幼なじみで、サイラスに負けじ劣らじの武才の持ち主でありながら、その温和な人格ゆえ戦いを避けていた(元々争いが嫌いで、ケンカしても「殴り返したら向こうだって痛がる」と無抵抗なイジメられっ子だったのだ)。きっとサイラスは、そんなグレンの心優しい性格に魅かれていたのだと思う。 大人になって、長い事戦争状態にあった魔王軍との決着を付けるため、デナドロ山で勇者サイラスと共に魔王に挑む。しかし、サイラスは戦いの後、魔王の焔に焼かれて死んでしまい、グレン自身は「親友を倒されても戦えない臆病な姿」を揶揄したカエルの姿に変えられてしまう。 その後、彼はその容姿と、魔王を討ち損じ親友を失った自責の念から「お化けカエルの森」の奥に隠棲するようになり、ある夜、村の酒場で飲んだくれて勇者バッジを落としてしまった。 ゲーム中では、リーネ王妃誘拐の報を聴きつけ、潜入したダンジョンでクロノと出遭う。その後、クロノ達が手に入れた勇者バッジとグランドリオンにより、かつての志を取り戻し、打倒魔王、打倒ラヴォスに力を貸すようになる。 グレン自身は「親友を倒されても戦えない臆病な姿」を揶揄したカエルの姿に変えられてしまう。 ここだよ。ここなんだよマジで。親友を殺されて、それでも何もできなかった自分が、半永久的にそのままの姿として残されてしまい、もう人間ではなくなってしまう。そんなんありかよ。流石に、「マジか―カエルかー 両生類だから、かろうじて肺呼吸はできるし、五本指は残ってる 脚力も少しだけ上がったみたいだ でもなーしんどいなー」とか考えたはずなんだよ。 それでも、彼の気持ちは再び戦いに向かっていく。そりゃ、自暴自棄になって酒場で飲んだくれる夜もあっただろうさ。でも、彼が逃げなかったのは、親友 read »
Mr.Children”himawari”PVを”世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(著・村上春樹)”で紐解く - 9月 16, 2017 PVの時間軸は複雑に絡み合い、空間は現実の世界と想像の世界を行き来する 僕の解釈としては、第一に PVの時間軸はチグハグにシャッフルされたものであろう、という こと。そして、 『主人公が、入院している彼女をお見舞いに来る』という現実の世界を除いては、総てが想像の世界(深層心理の世界、と言い換えてもいいかもしれない)であろう ということだ。 彼女が亡くなってしまう瞬間を表現するメタファ こと切れる彼女の姿に、主人公が持っていたコーヒーカップを落とした瞬間――その前から不穏な情景だった街の中から嵐がやってきて、他にも患者がいたはずの医療施設の入院病棟から、主人公だけが吹き飛ばされる。 窓を突き破り外へ放り出されてしまう主人公を、倒れた彼女が引きとめようと腕から蔦のようなものを出して繋ぎとめるものの、千切れて主人公はその世界の奥底まで突き落とされてしまう。 コーヒーカップを落として割れてしまうシーンは、じつはPV開始直後にも訪れる。割れた後には植物が生まれ、世界を覆い尽くそうとする。その後続くお見舞いのシーンには全く繋がりを感ぜられず、ただ現実的な情景が続く。このギャップには違和感があった。 ここで考えられるのは、主人公の見ている世界は現実の世界と想像の世界/深層心理の世界を行き来していて、そのほとんどが想像の世界を描いた動画作品であるということだ。想像の世界に生きる主人公――この設定に、どこかで見おぼえがあった。 村上春樹が僕の生まれた年に書いた、”世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド”という作品が、それだ。 ”世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド”との類似点 先述の通り、”himawari”のPVの時間軸がシャッフルされたものであるのと同様、”世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド”の時間軸もシャッフルされている。 ただし、そのシャッフルのされ方が全然違っていて、”himawari”は(恐らく)歌われる詩とことばの響きに合わせて時間軸を移動するのに対し、”世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド”は「ハードボイルド・ワンダーランド」の話の続きが「世界の終り」であるという構成になっている(しかし、章立ての構成自体は交互にお話が語られるため、読者は最後まで読まないとそれぞれのお話の時間軸がつかめない)。 read »
スピッツというバンドについて想うこと - 8月 14, 2013 何を今さら。というほどに、この僕の精神の幾つかのパートを、このバンドは占めています。 いつリリースした曲であっても、聴けば懐かしい。ノスタルジーという詞は、このバンドと共にあると僕は思う。 そんな不思議なバンド―スピッツについて、今夜は語る。 “だから眠りに就くまで そばにいて欲しいだけさ” 草野正宗の才能 一度聴いたら忘れないだろう、その中性的な声は、唯一無二だ。そして、すべての作詞・作曲をこなす彼のセンスも然りだ(と、ファンは信じてやまない)。 特に詩についてだが、「俺が歌を作るときのテーマは”セックスと死”だけです」と、(たしか)“空も飛べるはず”という曲を出したころロッキンオンジャパンの取材で答えていた彼。そうなのだなぁ、エロスとタナトスなんだなぁ。精神分析学者・フロイトの定義に限ると、エロスは『生きている物質を更に大きな総合体に纏めようとする生の衝動』であり、タナトスは『無機物の不変性に帰ろうとする死の衝動』である。 何となくだが、このころの彼の詩には退廃的な文言表現が目立つ。まるで、人間関係の終わりを仄めかす様なシーンを描いた世界観の詩が、よく見られるからだ。 しかし、911テロ事件が起こった後の試行錯誤を経て完成した『三日月ロック』というアルバムの取材では「どこかに希望があるような歌を歌いたいと思うようになってきた」という発言が見られ、徐々に彼の志向性が光差す方へと向かっていく様が伺える。 因みに、僕はこの『三日月ロック』というアルバムが、これまで出たアルバムの中で一番好きだ。デビュー10週年とは思えない、まるでインディーズ・バンドのような少年的な勢いと、セッション・バンドの様な玄人の匂い。何とも言えない二面性を持ちながら―それでも未来に向かう曲たちが、僕のこころに残り続けているのです。 ”夜を駆ける”。この曲が、今では”さらさら”の次に好き。導入から、その世界に惹き込まれる―映画を見ている様だ。 “夜を駆けていく 今は撃たないで” メンバーの才能 草野だけでなく、メンバーの才能も見逃せない。 スピッツのリーダーでありベーシストの田村明浩。亀田誠治も認めるほどのベースの腕前も然ることながら、ギターソロへの造詣も深い。彼がスピッツとは別に組んでいるMOTORWORKSでは、“ギター read »