“「世界をよくする仕事」で稼ぐ― 三菱商事とドリームインキュベータで学び、サイバーエージェントに1億円で事業を売却した僕の働き方”(著:大澤 亮)

エシカル消費という生活者の消費スタイルが徐々に我が国にも定着しつつある昨今、HASUNAを初めとした様々なベンチャー企業がエシカル(≒倫理的な)志向を打ち出し、新しい様式のスタイル・ファッションを提供している。

そんな中、著者は慶応義塾大学経営管理研究科修士課程(MBA)修了・在学中に証券会社の比較サイトを立ち上げ、米国Gomez社に売却(2000年)、そして中国茶のECサイトを立ち上げ、サイバーエージェントに売却。その後ドリームインキュベータのビジネスプロデューサーを経て土屋鞄製造所に取締役として入社(2009年退社)。

現在は”えらぼう地球貢献”をスローガンに国内外のエシカル・ファッションブランドの普及を図るPiece to Peaceを設立、代表取締役に就任している。

Piece to Peace公式オンラインショップ

内容のほぼすべてが著者の実体験から来るもので、そのあふれんばかりの臨場感から一気に読むことができた。高校時代の同期にはTABLE FOR TWO代表 小暮 真久氏もおり、彼の存在が事業展開に一役買っているとのこと。尚、ドリームインキュベータ、土屋鞄の辺りは「え、そこまで書いちゃって良いの?」というぐらい事細かに筆が尽くされている。コンサルティング、事業経営の実際を少しだけ垣間見ることができる。

彼のキャリアを、ひとことで表現するならば―“与えるところから、総てがはじまった”そんな人生のようだった。

また、下記の図は本書の中にあるPiece to Peaceの事業ポートフォリオを表でまとめたものだ。自分自身の後学のため、ここに残す。

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