※このポストは、クロノ・トリガーを一度でもプレイしたことのある方向けです。 この記事ではカエル(本名:グレン)のフレームワーク分析を実施 今回は3Cを採用。いかに彼自身の佇まいが魅力的であり、ユーザーからの支持を得て、競合となりうる他のキャラクターを押さえて一番かっこいいキャラクターという称号を(僕の中で)得たのか、それを語りたい。 グレンという男の生涯は苦くて渋い“大人の”サクセスストーリーだ そもそもカエルは、元はグレンという若者だった。ガルディア王国の騎士サイラスの幼なじみで、サイラスに負けじ劣らじの武才の持ち主でありながら、その温和な人格ゆえ戦いを避けていた(元々争いが嫌いで、ケンカしても「殴り返したら向こうだって痛がる」と無抵抗なイジメられっ子だったのだ)。きっとサイラスは、そんなグレンの心優しい性格に魅かれていたのだと思う。 大人になって、長い事戦争状態にあった魔王軍との決着を付けるため、デナドロ山で勇者サイラスと共に魔王に挑む。しかし、サイラスは戦いの後、魔王の焔に焼かれて死んでしまい、グレン自身は「親友を倒されても戦えない臆病な姿」を揶揄したカエルの姿に変えられてしまう。 その後、彼はその容姿と、魔王を討ち損じ親友を失った自責の念から「お化けカエルの森」の奥に隠棲するようになり、ある夜、村の酒場で飲んだくれて勇者バッジを落としてしまった。 ゲーム中では、リーネ王妃誘拐の報を聴きつけ、潜入したダンジョンでクロノと出遭う。その後、クロノ達が手に入れた勇者バッジとグランドリオンにより、かつての志を取り戻し、打倒魔王、打倒ラヴォスに力を貸すようになる。 グレン自身は「親友を倒されても戦えない臆病な姿」を揶揄したカエルの姿に変えられてしまう。 ここだよ。ここなんだよマジで。親友を殺されて、それでも何もできなかった自分が、半永久的にそのままの姿として残されてしまい、もう人間ではなくなってしまう。そんなんありかよ。流石に、「マジか―カエルかー 両生類だから、かろうじて肺呼吸はできるし、五本指は残ってる 脚力も少しだけ上がったみたいだ でもなーしんどいなー」とか考えたはずなんだよ。 それでも、彼の気持ちは再び戦いに向かっていく。そりゃ、自暴自棄になって酒場で飲んだくれる夜もあっただろうさ。でも、彼が逃げなかったのは、親友