“ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング”(著:赤羽 雄二)
著者のプロフィールは下記の通り。
コマツにて建設機械の開発6年、スタンフォード大留学を経て、マッキンゼーにて14年間、経営戦略立案・実行支援、新組織設計・導入、新事業立ち上げなど多数。 シリコンバレーのVCをへて、2002年1月創業のブレークスルーパートナーズにて、日本発の世界的ベンチャーを育成すべく、ベンチャー支援に取り組む。ブレークスルーキャンプ by IMJ 運営統括。僕自身、スローガンの学生向けセミナーで一度お話を伺ったことがある。
そこでは流れるようにこちらの資料を説明され、その後「どうしたらブレイクスルーできる人材になれるか?」という学生の問いに、本著の内容をかい摘んでご説明された。
メモ書きを続ける。その効果・効能を信じるものもいたし、継続しない人もいた。僕は、結局は3日坊主で終わってしまった。
しかし、そのことを現在は非常に後悔している。何故なら、今はその価値をしみじみと実感する毎日だし、もう“書きまくるしかない”状況からだ。
人は、自分の思考を書き出すことで初めて頭を整理することができるのだと、僕は考える。つくづく、その通りだと。赤羽さんはこう言う。
時間をかければ考えが深まるとは限らない―努力をしていない人間には、考える時間の長さとアウトプットの量・成果はほとんど比例しない。
できる人、優れた経営者は即断即決―普段からその問題について考え、情報収集を怠らず、常に仮説を持っているからだ(本文より筆者サマリ)厳しいかもしれないが、実際そうである(というか、僕の経験ではそうであった)。考えている、という状態は、空・雨・傘の中の“雨”・“傘”について新たな考えを提示することであり、“空”の情報収集に充てている時間のことではないのだ。ここを穿き違えると、その人は「悩むだけで何もしていない、ただの給料泥棒」になってしまう。
問題解決に取り組むためのステップとその状態にある人のステータスをまとめると、下記のようなものになる。問題解決へのフローとはここまで因数分解されうること、そして自分の課題意識をどこに向けるべきかを知った以上、貴方はこの本を読むしかない(ステマ…‼!)。
- 感情が湧き起こる―感情を殺している人、考えてない人
- 考えが浮かぶ―普通の人、一般の人
- 考えを整理する―考えようと努力している人
- 文章がある程度浮かぶ―よく考えている人
- メモに書く―広い視点から考えようとし、メモもよく書こうとする人。考えが深くなる
- 問題解決に取り組む―頭が常に整理されており、メモに直ちに書き、すぐに問題解決に取り組める人。成長が早く、仕事ができる。
赤羽さんは、「人は何故深く考えることができないのか?」というイシューへの解として、この本を書かれた。繰り返しになるが、ぜひ購入して実践してみて欲しい。